『グレーテスト・ショーマン』は、豪華なミュージカルシーンと感動的なストーリーで多くのファンを魅了しました。
一方で、「嫌い」との声も少なくありません。
その理由のひとつとして、主人公P・T・バーナムの言動が挙げられます。
家族を愛する父親として描かれる一方で、成功を求めるあまり仲間を置き去りにしたり、不倫疑惑が浮上したりと、倫理的に疑問を抱かれるシーンがあるのも事実です。
果たして彼は「夢を追い求めた情熱的な男」なのか、それとも「野心のために周囲を振り回したクズ」なのか?
本記事では、映画を嫌う理由について深掘りしていきます。
目次
【グレーテストショーマン】嫌いと言われる理由4つ!
『グレーテスト・ショーマン』が嫌われる理由には、歴史改変の多さやストーリーの浅さ、主人公の行動への不満などがあります。
- 歴史改変が激しい
- ストーリーが薄っぺらい
- 主人公の行動が自己中心的
- 実際のバーナムの評価と異なる
歴史改変が激しい
実在のP.T.バーナムをモデルにしているものの、実際の彼の人生とは大きく異なり、彼の実像を知る人からは批判の声が多いです。
ストーリーが薄っぺらい
音楽や演出は素晴らしいものの、キャラクターの深掘りが足りず、物語に感情移入しにくいという意見があります。
主人公の行動が自己中心的
バーナムの行動が家族や仲間を顧みないものであり、共感しにくいと感じる人が多いです。
実際のバーナムの評価と異なる
実際のバーナムは、ショービジネスの先駆者であると同時に、倫理的に問題のある行動を多く取っていたため、映画の描写が美化されすぎていると指摘されています。
「映像や音楽は良かったけれど、実際のバーナムとは違いすぎて、美化されすぎているのが気になりました。」(海外のレビューより)
映画としての魅力はありますが、歴史改変や主人公の描かれ方に違和感を覚える人も多いようです。
【グレーテストショーマン】主人公は浮気した?
映画内で主人公P・T・バーナムが明確に浮気をした描写はありません。
しかし、彼の行動が浮気を疑われる要因となったのは事実です。
物語の中盤、バーナムはオペラ歌手ジェニー・リンドをプロデュースし、彼女とともにツアーを巡ることになります。
この過程で、バーナムは家族を後回しにし、ジェニーとの時間を優先するようになります。
彼女の才能を称賛し、共に成功を目指す姿勢を見せますが、その関係がビジネス以上のものに見えた観客も多いでしょう。
それに加えて・・・
- ジェニーがバーナムに親しげに接する場面
- 最後のコンサート後に彼女がバーナムの頬にキス
これらのシーンで多くの視聴者に「浮気では?」と思わせたことは間違いないです。
さらに、ジェニーが突如ツアーを降板し、記者会見でバーナムとの関係を匂わせるような行動を取ったことで、彼の評判は大きく揺らぎます。
ただし、バーナム自身はジェニーの気持ちに応えることなく、家庭へと戻ります。そのため、実際に浮気をしたとは言えませんが、家族より仕事を優先し、結果として妻チャリティを悲しませたことは事実です。彼の行動が誤解を招いたことは否めず、これが「嫌い」と言われる一因となっているのでしょう。
【グレーテストショーマン】主人公はクズな理由4つ!
バーナムは成功のために多くの問題行動を取っており、それが「クズ」と言われる理由となっています。
- 家族より名声を優先
妻や子供よりも仕事を優先し、家庭を顧みないシーンが多く描かれています。 - 仲間を利用する
サーカス団員を「見世物」として扱い、彼らの人間性よりも話題性を重視しているように見えます。 - 利益のために他人を操作
投資家や観客を惹きつけるために、嘘や誇張を多用していたと考えられます。 - 最後は全て許されたかのような展開
物語の終盤では彼の行動が美談として描かれ、過去の問題行動があまり反省されていないと感じる人も多いです。
「家族を放ったらかしにして仕事に没頭するのは、どう考えてもクズだと思いました。」(海外レビュー)
バーナムはカリスマ的な人物ですが、道徳的には問題が多いようです。
【グレーテストショーマン】評価(海外)
評価は大きく分かれ、エンタメ性を評価する声と、歴史改変を批判する声があるようです。
肯定的な意見
- 「音楽とダンスが素晴らしい」
- 「視覚的に美しい」
- 「感動的なストーリー」
- 「ミュージカルとしては最高。」
否定的な意見
- 「歴史改変が多すぎる」
- 「バーナムが美化されすぎている」
- 「キャラクター描写が浅い」
- 「歴史映画として見ると最悪です。」
エンターテイメント性は高いですが、史実を気にする人には不満が残るようです。
【グレーテストショーマン】気まずいシーンある?
映画には視聴者が気まずいと感じるシーンがいくつかあります。
- ジェニー・リンドとのキスシーン
バーナムが家族を大切にする人物として描かれているのに、キスシーンが挿入されることで矛盾が生じています。 - 団員たちの扱い
彼らを支えているように見えて、結局は「見世物」として利用している部分があります。 - バーナムの家族に対する態度
妻や子供に対して冷たい態度を取るシーンがあり、それが視聴者にとって不快に感じられることもあります。
「ジェニーとのシーン、本当にいらなかったです。あの瞬間、バーナムに嫌悪感が湧きました。」(日本のレビュー)
ストーリー展開のせいで、視聴者が気まずく感じるシーンがあるようです。
まとめ
『グレーテスト・ショーマン』は映像の美しさや楽曲の魅力が際立つ作品です。
また、エンターテインメント性の高さが評価されています。
しかし一方で、ストーリーやキャラクターの描き方には賛否が分かれる作品です。
実在のP・T・バーナムとは違いすぎる主人公像に「美化しすぎ」と感じる人もいれば、「フィクションとして楽しめばいい」と割り切る人もいます。
また、多様性や差別に立ち向かうテーマを扱ってはいますが、あまり深掘りされておらず「表面的すぎる」と思う人もいます。
とはいえ、エンタメとして見れば派手なパフォーマンスや感動的な音楽が楽しめる作品です。
好みが分かれるのも納得。
結局のところ、この映画をどう受け取るかは人それぞれ。
夢を追いかけるストーリーとして純粋に楽しむか、ツッコミどころを気にするかで評価が変わる映画といえるでしょう。