TBSのバラエティ番組「プレバト!」には、生け花や料理、水彩画などさまざまなジャンルで芸能人が才能を競い合う「才能査定ランキング」という企画があります。
その中の一つ「俳句査定」が、最近では意味不明なものが多く、もはや俳句ではないのでは…?と思う時もしばしば…。
今回は、そんなプレバト俳句について解析していきたいと思います!
目次
プレバト俳句がひどいし嫌いな理由は?
プレバト俳句がひどいし嫌いな理由は4つあります。
- 評価の偏りが原因
- ルールに従わない
- 夏井先生の毒舌
- 評価の厳しさや堅苦しさが苦手
ここでは、プレバト俳句がひどい、嫌いと言われている理由を4つ紹介していきます。
評価の偏りが原因
プレバトでは、番組独自のルールや独特な審査基準が採用されているので、俳句の審査に偏りが生じてしまうことがあります。
俳句のプロと素人では、俳句に対する感じ方が違いますよね。
使ってる言葉が難しくて何を言っているかわからない…。
さっきの俳句の方がよかったんじゃないの?
表現の仕方が難しい俳句や自分好みではない俳句が高評価をされてしまうと、視聴者は不満に感じてしまうこともあるかもしれません。
普段、俳句に触れる機会が少ない私たちには、パッと見ただけで情景が浮かんでくるような俳句の方が好感が持ててしまいますよね。
②ルールに従わない
俳句は私たちが住む日本に昔から存在する伝統的な詩の一つです。
季節や自然の美しさを五七五で表現するという非常にシンプルなルールでありながら、日本の美しさの高さを表しています。
ですが、プレバトの俳句査定ではこの五七五のルールに基づかないものは多く披露されいて、その点が視聴者の間で議論されることがあるようです。
③夏井先生の毒舌
俳句査定で夏井先生の毒舌を初めて聞いた人の中には、かなり衝撃を受けた人もいるのではないでしょうか。
実際に私も初めてテレビで見た時は本当にびっくりしましたが、夏井先生の俳句の実力は本物で、数々の賞を受賞した経歴もあります。
引用:「夏井いつき」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』2024年11月5日 (火) 04:47 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E4%BA%95%E3%81%84%E3%81%A4%E3%81%8D
- 1994年(平成6年)- 第8回俳壇賞
- 2000年(平成12年)- 第5回中新田俳句大賞
- 2005年(平成17年)- NHK四国ふれあい文化賞
- 2018年(平成30年)‐ 第44回放送文化基金賞(個人)
- 2021年(令和3年)- NHK放送文化賞
- 2021年(令和3年)- 第4回種田山頭火賞
- 2023年(令和5年) - 文化庁長官表彰[33]
実力は確かな夏井先生。
その毒舌な評価が絶賛さてる一方で、「つまらない!」「どうぞ勝手にご自身で~してください」など突き放すような発言をしている時も見受けられます。
言っていることは正しいのかもしれないけど、いい方が少しきつく感じちゃう。
そんな言い方する必要あった?
やはり視聴者の中には、夏井先生の査定の仕方や言い方が苦手な人はいるようです。
ですが、この毒舌が夏井先生の魅力のひとつであるのは間違いないですね!
④評価の厳しさや堅苦しさが苦手
プレバト俳句が嫌いという人の中には、内容が「堅苦しすぎる」と感じてしまう人がいるようです。
俳句を作る時は、きちんとした形式や格式、ルールなどが存在しているため自由で楽しい発想を邪魔しているのでは?と思ってしまう時があります。
バラエティ番組なんだから、芸能人の自由で楽しい俳句の表現を期待している人が多く、格式やルールに縛られているのを堅苦しく感じてしまうのです。
また、俳句に対する評価の厳しさもプレバト俳句が嫌われてしまう要因の一つです。
せっかく一生懸命考えた俳句が「つまらない」「全然だめ」「普通すぎる」など、酷く評価をされたら誰だっていい気分はしませんよね。
見ている人は、楽しみながら見たいと思っている人も多く、そういった厳しい評価は視聴者が不快だ!と思ってしまうようです。
プレバト俳句は575じゃないし意味不明?
プレバト俳句は575じゃないから意味不明と思われがちですが、厳密に言えば俳句は「絶対に575でなくてはならない」というものではなく、575のルールから外れても問題はありません。
このようにルールから外れている俳句を「字余り」「字足らず」、わざと575のリズムを崩すことを「破調」と言い、俳句の技術の一つなのです。
ですが、実際にプレバト俳句を見るのは私たちのような一般人が多く、視聴者にはルールを守っていない!と思われてしまいます。
これが、プレバト俳句が嫌われてしまう原因にもなってしまうのです。
プレバトはやらせ?
プレバトはやらせではないと思いますが、やらせを疑ってしまう場面はいくつかあります。
理由は番組内で発表された俳句はどれも一般人では思いつかないほど個性的で、私たちには理解できないような作品が多いので「本当に自分で作った作品なの?」と、疑われてしまっているためです。
また、俳句の課題は先に貰っているので、そのシステムが余計にやらせと疑われる原因になっているようです。
特に疑われているのは、ジャニーズの出演者です。
ジャニーズばかり一位を取っている気がする…
自分の俳句なのに季語の意味分からないってあるの?
という声も視聴者から上がっていて、自身が作ったはずの俳句に対して矛盾があると思われてしまい「やらせ」なのではないかと疑問が生まれてしまったのです。
一部の人にはやらせっぽくて嫌いと言われていますが、それでも人気企画なのは間違いありません。
プレバト俳句は飽きた?
最近では、プレバト俳句そのものに飽きてきたという人もチラホラ…。
なぜ人気番組なのに視聴者に飽きられてしまったのでしょうか?
そこにはいくつかの理由があげられます。
- 番組の進行が遅く、視野的に物足りなさを感じてしまう。
- 俳句に対する好みが大きく分かれる。
- 俳句に興味がない人からすれば退屈な時間になってしまう。
- 難しい表現が多く、一般人に理解するのが難しい。
俳句の査定は、一つ一つ解説していくので番組自体の進行にとても時間がかかり、見ている側としては結果発表までの時間が退屈になってしまうのです。
また、才能査定ランキングは2013年から始まっているので、最初の頃の新鮮さは完全に失われています。
出演している芸能人もパターン化している部分もあるので、視聴者側は「また同じようなことやってるよ」という感覚になってしまうのかもしれませんね。
プレバト俳句の最高傑作は?
ところで、2013年から長く続いているプレバト俳句ですが、過去の最高得点って気になりませんか?
最後に過去に一位を取った作品の歴代最高得点と、実際に詠まれた俳句を紹介します!
2014年6月19日 杉山愛さん 88点
【俳句のお題】6月の尾瀬の水芭蕉で一句
『空の底 強き風恋ふ 水芭蕉』
過去最高得点を出したのは、テニスプレーヤーの杉山愛さんです!
夏井先生はこの俳句に「空の底の力強い表現が見事」「尾瀬の標高は2000mで、背景をしっかり言い当てている」などの絶賛のコメントを残しています。
まとめ
今回はプレバト俳句が嫌われている理由について解説していきました。
- 俳句に対する評価が厳しく、一般視聴者のは理解するのが難しい。
- 一部は夏井先生の毒舌を嫌っているが、実力は本物。
- やらせと思ってしまうような場面は確かにある。
- 査定に時間がかかる、同じことの繰り返しで視聴者がマンネリしてしまう。
実際に番組を見ていると、私には理解できないような俳句が多く発表されています。
ですが、みなさんが一生懸命考えた俳句はどれも素敵だと思うので、これからも個性的で楽しい俳句を期待したいですね。