2024年5月10日の金曜ロードショーで「耳をすませば」の実写がテレビ初放送されて話題になりましたね!
金曜ロードショーだから家族と見たいけど気まずいシーンはある?
明らかに気まずいシーンはないけど、実写ひどいって言われてるからある意味気まずいかも…
そこでこの記事では、耳をすませばの気まずいシーンや、実写ひどいと言われる理由について考察したいと思います。
私が見た感想も紹介します!
目次
耳をすませばに気まずいシーンはある?
耳をすませばの実写に気まずいシーンはありません。
誰と見ても気まずくならない作品ですよ!
私が見る前は、ジブリ版の10年後が描かれているという情報だけ入っていたので、どこまで二人の関係が進んでいるのか謎でした。
26歳くらいだから結婚しててもおかしくない年齢だし…
と思って見た結果、大人な2人だけどピュアな純愛物語でした!
2人の距離感についてはネタバレになるためお伝えしませんが、家族と見ても問題ない映画であることは間違いないです。
耳をすませばの実写ひどいと言われる理由
耳をすませばの実写が「ひどい」「つまらない」と話題になっていました。
あまりにひどいと、ある意味気まずい映画になってしまいますよね。
私もつならなかったなと思う映画を人と見た時は、「終わった後の感想なんて言おう」とか「相手はものすごく面白いって思ってたら気まずいな」と思うことがよくあります。
もちろん「実写も面白かった」という意見もありますが、ここではなぜひどいと言われているのかを深堀したいと思います。
実写がひどい理由
- ジブリと実写で設定が違っている
- 演技がひどい
- 実写でのアニメ演出に無理がある
映画を見た後に気まずい空気が流れないために、ある程度の予習はありかも!
ジブリと実写で設定が違っている
ジブリと実写で設定変更されている箇所がいくつかありました。
まず聖司がバイオリン職人ではなくチェリストになっていました。
これは映画のビジュアルが公開された時点で「ん?」って思った点ですね。
その時点でジブリファンからすると違和感。
ただ、原作では画家を目指しているのでもっと違うんですよね。
バイオリン職人とチェリストは弦楽器関連という似通った点があるからこそ余計に違和感を抱いたのかも。
あと、テーマソングがカントリーロードではなく翼をくださいなんです。
耳をすませばといえばカントリーロード、逆もしかりでカントリーロードといえば耳をすませばってくらい印象が強いですよね。
ジブリで、カントリーロードが流れながら雫の地元の風景が流れていくシーンが大好きなので最初の翼をくださいを歌うシーンから違和感。
設定を変えるのなら全く違う作品として楽しみたかったけど、過去回想になるとジブリ版を思い出しちゃうからバランスが悪かったってのはあるかな?
セリフなど全く同じにしてるところもあれば、アレンジしているところもあったね。
ジブリを再現しているところと、実写のオリジナルなところのバランスをとるのが難しかったんだろうと感じてしまいました。
ジブリを見ていない人の感想とジブリファンの感想はガラッと変わると思います。
演技がひどい
耳をすませばを公開してすぐ「演技下手」という意見が話題となっていました。
中学生時代を演じるのは子役なのですが、全員ハマり役だったと感じます。
キャラ | 大人 | 中学生 |
---|---|---|
月島雫 | 清野菜名 | 安原琉那 |
天沢聖司 | 松坂桃李 | 中川翼 |
杉村竜也 | 山田裕貴 | 荒木飛羽 |
原田夕子 | 内田理央 | 住友沙来 |
特に、夕子はまさにそのまま!って感じ。
ただ、雫はハマってたからこそ、実写だと不自然に見えました。
雫のキャラを実写でやるのは無理がある…
雫のセリフや動きをアニメではなく人間がすると下手な演技に見えてしまいました。
子役の演技が下手なんじゃなくて、実写では違和感が出ちゃうキャラなんです。
雫の動きも舞台っぽくて画面で見ると大袈裟に見えてしまうことがありました。
他のキャラがリアルな分、雫だけが浮いちゃうのはキャラ的に仕方ないことなんだけどね…
ジブリの耳をすませばってファンタジーではないけど、実は非現実的な物語なんです。
トトロやポニョに比べると現実的な方ですが、よくよく考えるともはやファンタジーです。
中学生でバイオリン職人になるために留学とか、聖司が雫の家に来た時にたまたま雫がカーテン開けるとかあり得ないですよね(笑)
宮崎駿監督も自身の理想を込めて作られたそうなので、現実にはないほどのラブストーリーにしたと仰っています。
雫は非現実的なキャラクターなので実写化で演技が下手と言われちゃったのだと感じました。
清野菜名さんの「ハッハッハッ」と松坂桃李さんの「頑張りますか」とかでさえ、現実世界で言わないだろうという違和感がありました。
演技派の2人にさえ違和感を感じたので、あくまで漫画やアニメの世界のキャラクターだということです。
実写でのアニメ演出に無理がある
中学時代に屋上で友達が冷やかしに集まるシーンが再現されているのですが、実写ではありえないシチュエーションです。
このシーンに「ありえないだろ」と言う声が上がっていました。
私はこのシーン好きで、実写でやっちゃうところが好感持てました!
ジブリは周りから見たらイタいほどのラブストーリーがいいところで、青春ラブコメとして楽しめました。
イタいラブストーリはアニメだと良いけど、実写だと不自然に見えてしまったんです。
アニメだからこそ活きる演出を実写でするのは賛否両論がありますよね。
私はアニメ演出を実写でも挑戦するところが良かったと思いましたが、無理のある演出に否定的な意見もありました。
耳をすませばの実写の感想
私個人の感想は、ジブリの耳をすませばを抜きで観たら面白いけど、演技には違和感を抱きました。
どうしても雫のアニメキャラ感が入ってこなかった…
映画全体としては演奏や風景とても素敵でした。
海外ロケができなくなったのに、海外としか思えないような風景だったと、柊先生がコメントされていました。
撮影協力のところに、「神戸フルーツ・フラワーパーク」って書いててびっくり!
行ったことあるのに、神戸だってわからなかったくらい映画の世界に引き込まれました。
ストーリーも王道ラブストーリーでピュアな2人がいいなと思いました。
遠距離恋愛とか、恋敵とか、ラブストーリーには壁があるからこそ面白くなると思っているので、恋の障害がしっかりあるというところもよかったです。
お互い恋愛以外でもつまずくことがあって、2人の関係にも迷いがあって、何が正解かわからなくなって、突っ走っちゃって…という感情がものすごくわかる!
イタリアとの遠距離恋愛というレアな状況の中で、誰しもが経験するような感情を描かれていたから共感できる部分もありました。
1番の見どころは地球屋で大人になった雫がおじいさんに悩みを相談するシーンで、疲れ切った大人には染みるシーンです。
理不尽に怒られることより、本当に自分が悪かったなって反省する出来事の方が精神的ダメージがきついと思います。
失敗はどう乗り越えるかが大事ってわかってても、前に進み方がわからないって時がありますよね。
そんな時にふっと耳をすませてみるだけでも、違った見方ができるんじゃないかな?と思えました。
仕事で失敗が続いているときこそ改めて見たいです。
主人公の10年後が描かれているだけあって、大人の心を動かす映画になっていました。
大人になってもいつまでも原石だから、つまずくことはあるけど、立ち止まりながらも向き合っていきたいと思いました。
松坂桃李さんのチェロがかっこいいし、清野菜名さんの透明感が可愛すぎるので、ビジュアル面も最高だった!
まとめ
耳をすませばは、
- 家族で観るのに気まずいシーンはない
- 実写ひどいと言われる理由は3つ
- 社会につかれた大人には染みる映画
と感じました。
ジブリとの違いや演技の面で実写ひどいと言われていたので、観た後の感想では気まずい空気が流れる可能性があります。
確かにアニメ感のある演技が不自然にも見えましたが、映画のストーリーは面白かったです。
家族で観る分には楽しめると思うので、感想を言い合って盛り上がりましょう!